『嘘』はバレると信頼が落ちる。
それにも関わらず、多くの人々が『嘘』をつく。
自己防衛や、見栄、人を騙すや、人の為と理由も様々。
そして親として、子供と日々接していると、子供の色んな『嘘』に出会う。
今回はそんな『嘘』とのワタシの向き合い方です。
嘘ってほんとに悪いこと?
嘘って、本当に悪いこと?
ワタシは、嘘そのものが悪いとは思っていません。
問題なのは、「嘘をつくこと」ではなく、「その嘘がバレること」だと思っています。
嘘がバレると、信頼がガタ落ちしますからね。
自己防衛のための嘘、見栄を張るための嘘、人を騙すための嘘……。
どれも、結局はバレてしまうものです。
だから、こうした嘘は良くないと思っています。
子どもだけじゃありません。
大人だって、毎日のように何かしらの嘘をついている。
嘘にはいろんな種類があります。
ほとんどの嘘は“良くない嘘”かもしれませんが、
中には“誰かのため”になるような“良い嘘”もあると思います。
嘘はスキルでもある
嘘は、スキルでもある。
人にはいろんな事情があるし、状況によっては
「本当のことを言わない方がスムーズに進む」なんて場面もあります。
たとえば、周りの空気に合わせるための嘘。
あるいは、高めの目標に対して、根拠もないまま『できます!』と宣言して、
自分を鼓舞したり、プレッシャーをかけて、あとから結果を出して辻褄を合わせる
こういうのも、広い意味では“嘘”です。
でも、こうした嘘は「人との関係を円滑にする」「自分を成長させる」ためのもので、
ワタシはそれをスキルだと思っています。
そしてスキルというのは、経験でしか磨かれません。
だから最初は、
「宿題やった?」に対して「……うん、やったよ」くらいのレベルでOK。
嘘がバレて、怒られて、反省して、
そうやって、ちょっとずつ洗練されていけばいいんです。
じゃあ、どんな嘘ならOK?
たとえば、親の目が届かないところでトラブルが起きたとき。
子どもは、自分の過失を少しでも軽く見せようとして嘘をつくことがあります。
でも、こういう嘘があると、トラブルの原因を正しく探るのが難しくなる。
真実に辿りつけないまま時間が過ぎると、後からポロポロと嘘がバレて
結果的に、大目玉をくらうことになる。
これは、よくない嘘の典型ですね。
まぁ良い嘘
一方で、“まぁ良いかな”と思える嘘もあります。
たとえば
・学校や習い事に行きたくない日に「お腹が痛い」と言ってみたり
・本当は体調がすぐれないけど「大丈夫!」と言って出かけようとしたり
ワタシは、こういう嘘は頻度次第ではOKだと思っています。
大人だって、たまには休みたくなる。
子どもだって、「今は無理」「今日は行きたい」って気持ちがある。
その心の動きを、少しだけ“嘘”で表現するのは、許容してもいいのかなと。
結局のところ、嘘の善し悪しって“なぜ、その嘘をついたのか?”に尽きると思います。
『嘘』という内容で娘に思うこと
ワタシは、娘が嘘をついても、責めすぎないようにしています。
でも、だからといって放っておくわけにもいかない。
基本的に、ワタシは娘たちに対して怒ることがほとんどありません。
というか、怒れないです。
ワガ家では、「叱る」という一番カロリーの高い仕事を、妻が担ってくれています。
ワタシはといえば……
「役割分担」という、体のいい“嘘”をついて、そこは妻に任せてます。
本当に感謝しています!
さて、そんな我が家の娘たちは、日々いろんな嘘をついて、そして叱られています(笑)
ワタシはその“嘘の理由”を見ます。
もしその理由が誰かを思ってのものなら、ちゃんと寄り添いたいし、
逆に「それはちょっと違うな」と思ったら、助言という形で伝えたい。
嘘は、年齢とともにだんだん高度になっていきます。
とはいえ、まだまだ娘たちの“嘘”は可愛いもんで。
これからどんな嘘をついて、どんな風に成長していくのか
ワタシは、娘たちの“嘘”にも期待しています。
さいごに
ここまで「良い嘘」「悪い嘘」と書いてきましたが……
結局のところ、ワタシは“愛嬌”があるかどうかだと思っています(笑)
最後に元も子もない話をすいません。
でも実際、ちょっと可愛げがあったら、
どんな嘘でも「まぁ、しょうがないな〜」って許されちゃいます。
逆に、愛嬌がないと、たとえ本当のことを言ってても、
なんだか許されない空気になることだってあります。
だからワタシは、嘘の善し悪しだけじゃなくて
人として、どう受け取られるかまで含めて、
娘たちにはたくさんのことを“嘘”から学んでほしいなって思ってます。