ワガ家はステップファミリー

日本では、子連れ再婚で新しい家庭を築くことを「ステップファミリー」と呼びます。

ワタシが妻と再婚したとき、長女は3歳。

次女は、妻のお腹の中にいました。

ワタシにとっては──

「お付き合いした人に子どもがいた。だから一緒に暮らすようになった。」

それだけの、すごく自然なことでした。

でも日本では、こうした家族のかたちが

“ちょっと異質な家庭”として見られることもあるようです。

そんな“特別扱い”を、今回の記事でちょっとでも変えたいと思います(笑)

普通の家庭とはなんだろう…?


パパがいて、ママがいて、当然のように実子がいる。

これが“スタンダード”だと思われがちな日本。

そして日本といえば──同調圧力

少しでも“普通”から外れると、じんわり空気が変わる。

ワタシもその洗礼、しっかり受けました。

「お父さんですか?」でざわつく産婦人科

次女の出産のときの話です。

妻は陣痛で運ばれていき、ワタシは受付へ。

まだそのときは入籍前。だから、妻とワタシの苗字は違う

受付『お父さんですか?』

ワタシ『違います(笑)

するとその瞬間、院内の空気がザワッ……と。

別に誰も責めてきたわけじゃないけど、なんか変な雰囲気になったのは事実。

「実の親じゃない」となると、空気は変わる?

実のパパじゃないって、こういう時に扱い変わるのかもなって思った。

でも、それは「空気」だけの話。

正直、誰もそんなに気にしてない。

『実は….』と話しても驚かれることはあっても、そのあとは普通に接してくれます。

うちは娘たちにも事実を隠してないし、普通に話してます。

ワタシは“秘密”にする方がほうが、変だなと感じるので。

「実親じゃないとダメ?」

SNSを見ていると「やっぱり実の親じゃないと難しい」とか、

「継親には限界がある」みたいな投稿を見かけることもあります。

でもワタシが感じるのは

一番、“ステップファミリー”を意識してるのは当事者自身ではないかと?

ワタシが妻と付き合い始めた時も、

やっぱり、結婚して“親になる”ってなると、責任があるから、ちゃんと考えました。

……でも、考えても結論は出ない!

なので、考え方を変えました。

親になる自信はないけど、でも娘と仲良くやっていく。
たとえうまくいかなくても、保護者としての責任は全うする。

これなら、絶対できる自信があった!

むしろ、親というかパパになるというのは

ワタシが『なる!』と決めたところで、娘からしたら知らないオジさんです。

なので時間をかけて、娘がパパと思ってくれるように頑張るしかない!

海外ではどんな感じか?

日本は「血のつながり」「両親そろってる」が前提な空気がまだ強い。

名字が違うとちょっと説明が必要だったり

なんとなく、“本当の親じゃないとイレギュラー扱い”されちゃう雰囲気になります。

自由の国、アメリカは離婚した夫婦の約60%が再婚する

再婚家庭はごくごく当たり前の存在だそうです!

学校や行政も“多様な家族形態”を前提にしていて、

「父母」じゃなくて「保護者A・B」って表記になっている。

ヨーロッパ、特にフランスも家族観がすごく自由で、

事実婚、再婚、同性パートナー、養子縁組……

とにかく「家族は形より中身!」って考えが根っこにあるみたいです。

昔はもっとゆるかった

昔の日本って、もっとゆるくて、みんなで子育てしてた気がします。

おじいちゃん・おばあちゃんはもちろん、親戚やご近所さんまで、

まるで当然のように、子どもを一緒に見守ってくれていた。

誰かが泣いていれば、近所のおばちゃんが駆け寄ってくれるし、

親が忙しければ、誰かがごはんを食べさせてくれたり、

“血のつながり”よりも「助け合い」と「信頼」でできた子育て環境だった…と思います。

あの時代の“地域で育てる”って、今で言えば、ちょっとした“ステップファミリー”ですよね!

誰が産んだかとか、正直そんなに関係なかったのかもしれない。

“みんなで育てる”って、ある意味すごく合理的で、人間らしい形だったと思います。

現在は共働きが主流

でも今は、どちらかというと、共働きの家庭が主流になってきて、

親が働きながら、子育ても全部やる時代になっています。

「専業主婦が当たり前」だった時代から、

ぐるっと変わって、「親だけで何とかしなきゃ」っていう空気が強まってきた。

昔はもっと色んな家族のスタイルがあったのに。

今のほうが、“ふつうの家族”ってイメージに縛られてる気がします。

生みの親、育ての親

ワタシは長女が3歳のときから、

そして次女は生まれる前から一緒にいます。

血のつながりはありません。

でも次女からすれば、ワタシは生まれたときからそこにいる父親

彼女にとっては、「生みの親かどうか」なんて、きっと関係ないと思っています。

そんな状況でワタシが日々感じているのは、

やっぱり「生みの親より、育ての親」。

もちろん、女性と男性では感じ方が違う部分もあるかもしれません。

でもワタシの場合は、“親になる実感”が湧いてくるまでに時間が必要だったのも事実です。

子どもを抱っこして、泣かれて、笑われて、

日々の積み重ねの中で、少しずつ実感していく。

生みの親が、親としての適性があるかどうかは、また別の話。

こんな感じに自分にとってポジティブに考えて、

愛情と責任を持って子どもと向き合うことだけは、常に意識しています

それがきっと、“育ての親”としてできる最大のことだと思います!

もし「ステップファミリーになるかも」と思っているあなたへ

ステップファミリーになるかも?

と考えている方がこの記事を読んでくれているなら、

ワタシとしても、何か少しでも力になれたら嬉しいです。

まず、あなたにお子さんがいなくて、お相手にお子さんがいる場合です。

これはまさに、ワタシと同じパターンです!

だったら、全力で背中を押したい!

ワタシも子どもが、好きなのかどうかなんて、最初はよくわかりませんでした。

それでもなんとかなってますし、今は毎日、楽しくやってます。

もちろん、最初から全部うまくいくなんてことはありません。

それでも、それも含めて“新しい家族を育てていく”過程として、楽しめる人なら大丈夫!

ぜひ、頑張ってください!

ちょっと慎重に考えてほしいパターンもあります

反対に、あなたにお子さんがいて、お相手に子どもがいない場合。

このパターンは、少し心配もあります。

もちろん、真剣に考えて、絶対に投げ出さない覚悟のある方なら、問題ありません。

なんですが!子育ては想像よりもずっと大変です。

経験がないまま飛び込んだときに、その覚悟ごと吹き飛ばされてしまう人も、いるでしょう…。

「これは想像と違う!」って思ってしまう気持ちも、よくわかります。

だからきっと、周囲に相談してもあまりポジティブな反応は返ってこないかもしれません。

実際、ワタシも反対されましたし、妻にいたっては…もっと反対されていたでしょう!!!

応援したい。でも、焦らず慎重に。

せっかく読んでくれている方を全力で応援できないのは心苦しいですが、

これは一時の盛り上がりで決めるには、あまりにも大きな決断です。

だから、焦らず、ちゃんと時間を取って考えてみてください!

ワタシも当時、妻と毎日のように連絡のやり取りしていたんですが、

数日、連絡を控えて冷静になって、自分が盛り上がっているだけかどうか確認しました。

結果的に、「それでもやっぱり一緒にいたい」って思えたので、今があります!

さいごに

ステップファミリーって、まだまだ珍しいと思われがちですが、

ワタシとしてはぜんぜん普通の家族だと思っています。

日本の離婚率は3組に1組

再婚する人も多いわけで、となると自然とステップファミリーも増えてるはず。

なので案外、知らないだけで周りにもいると思います。

ワタシも、娘とそっくりなどと言われることもあるので(笑)

家族の形は、人の数だけあるので、血の繋がりなんか関係なく

一緒に泣いて、笑って、それでもう立派な家族です!

とまぁ、ワガ家はこんな感じです!

いま悩んでる人も、ちょっと不安な人も、

すでにがんばってる人も、そして全然関係ないよ〜って人も

自分のペースで頑張ってください!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。