季節は春、パパになり半年たった頃のお話です!
長女3歳を連れて、山に桜を見に行く事になりました。ワタシの母も一緒です。
妻がいないお出かけはこの日が初めてです。妻にはいろいろ心配されましたが、大丈夫です!ワガ家は割と毎週のようにお出かけをしているので、さすがの新生パパもお出かけ慣れっこです
しかも出かけ先は『高尾山』です!関東でも有名な観光地の山!
道も補装されているし、リフトやロープウェイ山頂付近まで行ける
なので、歩ける子供なら大丈夫です!
それにもう何度も遠足で行っているので、目をつぶっても山頂までいけます!
不安要素ゼロ!心配ご無用です…が
この時はまだ、自分がこんなにも未熟だと…気づいてはいませんでした。
ママにバイバイして、長女と一緒にいざ出発!まずは駅まで歩きます!
これくらいなら余裕!と軽い気持ちで歩き始めたパパですが…。
家を出てたった3分でトラブル発生です。
長女がつまずいて転び、膝を擦りむきました。そこから大泣きです。
パパは『怪我なんて唾つけときゃ治る派』なので、まずは気合いで乗り切ろうとしたものの
そんなパパの哲学が3歳娘に通じるわけもなく。
『ママー!』と泣き続ける娘に、電車の時間もどんどん迫ります。
『ママに電話か…』と一瞬よぎるが…『ここで頼ったらダメだ!』と自分に言い聞かせ
なんとか娘をなだめ、駅へ向かいました。
結果、予定していた電車には間に合わなかったものの、パパの初挑戦は続きます。
- 3歳児とのお出かけに、バンドエイド、テイッシュ、タオルを持っていなかった。
- 3歳児の歩くペースを考えず、時間を見積もっていた。
予定より何本も遅れてしまった電車。待ち合わせ時刻からだいぶ過ぎての到着となりましたが、全て良し!
なぜなら可愛い息子と孫に会えるから!
ちょっと待たせてしまいましたが、時間が押しているので早々にリフト乗り場へ向かいます。足早に時間を取り戻そうとするパパ…だが娘はそれを許しません!
娘が歩くたびに色んな物に興味津々!葉っぱを触ったり、小石を拾ったり、小さい冒険家です!
しかし、パパもその様子を微笑ましく見守るばかり。放任主義のパパと、同じく放任主義でパパを育てたオババ。誰も娘の冒険を邪魔しません!
おかげで、まだ登り始める前に時間はお昼。山頂でランチをしたかったパパの計画もあえなく崩壊!結局、リフトで山頂へ向かい、屋台で遅めのお昼を済ませました。
- 山頂でのランチにこだわり、臨機応変に対応できなかった。
- ちょっとしたお菓子を持っていれば、お昼までのつなぎが出来た。
オババは女湯。当然です!パパと娘は男湯へ!
それぞれ分かれて温泉タイムスタート!まずは体を洗うところから。
ところが、ここでトラブル!そうです!娘は今朝、転んでるのです!
『もう出る!』と大泣きです。まだ体を洗っただけで、温泉に入ってません…。
ここで10分くらい、娘とお話して、ようやく入浴です。
広くて気持ちのいい温泉に浸かれば、さっきの痛みなんて吹っ飛んで、娘も大はしゃぎ!
笑顔が戻ったところで、残念なお知らせです。そろそろ出る時間です。
今度は『出たくない!』と泣き出す娘に、また10分くらいお話しして、やっと脱衣所へ。
笑いあり、涙ありの温泉タイム。ちょっと疲れましたが、いいお湯でした!
- 擦り傷への配慮が足りず、痛みで泣かせてしまった。
- 楽しい時間の終わりを事前に伝えず、スムーズに出られなかった。
温泉の後は喫茶店でティータイム。パパと娘で普段は食べれない『特大いちごパフェ』を注文したものの…
店員さんが運んできたその時、娘はすでに夢の中へ。
起こしても起きず、仕方なくパフェを急いで平らげて帰宅することに。
寝てる娘を抱っこし、重い荷物を持ち、満員気味の電車に揺られながらの帰り道。
ずり落ちる娘、重い荷物、そして1時間半の道のり…これはキツい。もう限界が近づいてる。
これがメチャクチャ大変!どんどんずり落ちてくる娘と重い荷物。
そしてまぁまぁ混んでる車内。これに1時間半乗るのか…本当に辿り着けるのか…
そんな気持ちで車内に立っていると、天使が舞い降りてきました!
天使『よかったら席どうぞ』と声をかけられた。なんていい人なんだ!本当に感動しました!
この出来事でパパも『困ってる人には声をかけよう』とこの日だけは思いました。
そしてようやく家に到着。全力を使い果たしたパパはそのまま倒れ込み。もう起きれません。
- 3歳児のお昼寝を想定していなかった。
- 抱っこのスキルが低かった。寝てるとはいえもっと上手く抱っこ出来た。
- 長時間寝かせすぎて、適切なタイミングで起こせなかった。
普段、風邪をひくこともほとんどなく、体調不良とは無縁だったパパ。
でもそんなパパが家に着いた途端に頭痛に襲われました。
それは、体力的な疲れもありましたが、それ以上に『気疲れ』が原因です。
気疲れの理由、それは…
普段は妻が常に娘達の安全を気遣い、細かいところまで目を配っていてくれる。
そんな妻の隣を、のほほんと歩いているだけのパパ。
でもいざ自分一人で娘と過ごすとなると、想像以上に気を使うことばかりでした。
危ないところはないかなど…気を張り詰めていたからか、家に帰ってドッと疲れが押し寄せてきました。
この経験を通して、妻が普段どれだけ気をつけているのかを初めて実感しました。
その日は、まさに『妻の偉大さ』を知る大切な一日となりました。
そして何より、自分がいかに未熟だったかを思い知らせれたのです。
そして今では…
あれから少しずつ成長したパパ。今では娘二人を連れて出かけても、ルンルンで帰ってこれるようになりました!
妻のサポートに甘えるだけでなく、父親としての責任も少しは果たせるようになった気がします。