ワタシには『教育論』みたいなのは無く、娘たちには自由にのびのびと育ってもらっています。ただ、そんなワタシにも一つだけ目標があります。
それは『娘たちが自立するまでに、失敗の経験をどれだけさせてあげられるか』です。
よく耳にする言葉に、「成功は偶然でも、失敗には必ず理由がある」というものがあります。この考えを突き詰めるなら、すべての失敗を経験し尽くせば、あとは成功しか残らないということになります。極論ですが。
だからこそ、娘たちにはたくさん失敗してほしい。そして、その失敗を糧にして自分の道を切り拓いていってほしい。そんなふうに思っています。
失敗や挫折を経験した人と、そうでない人とでは、物事への向き合い方や歩み方が違うように感じます。
失敗を経験する人は、それだけ挑戦している証でもあります。挑戦している人は、その姿勢が本当に尊敬に値するものです。
とは言っても、可愛いわが子です!
かわいいわが子が危険にさらされるのを見ていられる親などいないでしょう。
娘が歩いてる先に小石が転がっていたら、ダッシュで駆け寄り、蹴り飛ばすのも親心です!
ですが、そんな事をすると、娘は一度も転ぶことなく成長してしまうかもしれません。
もし彼女が自立して遠く離れた場所で転んだとき、もうパパのダッシュでは、小石を蹴ることは出来ません。
起こしてあげる事も出来ない。だからこそ、パパがそばにいる間に、できるだけたくさん転ばせてあげたい。
転んで立ち上がる方法を、今のうちに学んでほしいのです。
失敗を経験するには、挑戦することが必要です。
しかし、失敗を恐れてしまうと、挑戦そのものを避けてしまうようになります。
そこでパパができることは、失敗そのものを叱るのではなく、挑戦したことを心から褒めることです。
失敗してもOK!長女のおつかい挑戦
先日、長女に『とんかつ用のお肉』のおつかいをお願いしました。
ただし、「とんかつを作る」ということだけ伝え、お肉の種類や特徴については何も説明しませんでした。
さらに、お金もどんなお肉でも買えるよう多めに渡して、あとは完全に長女にお任せです。
「さぁーどうするのかな?」
勘に頼るのか、店員さんに聞くのか、それとも自分で調べるのか。失敗しても全然構いません!どんなお肉でもパパがとんかつに仕上げます。万が一、妻に怒られても、そこはパパが全身で受け止めます。だから安心して行っておいで!
そして長女が選んだ方法は――なんと、お肉コーナーの写真を撮ってパパに送信!
「どれを買えばいい?」と尋ねてきたのです。
その写真に、パパがとんかつ肉を選んで丸をつけて返信。「これを買えば大丈夫だよ」と送り返しました。
こうして長女は無事に買い物を終えることができました。まさかの100点です!
挑戦する勇気があること、それ自体が素晴らしいのだと伝えていきたいと思っています。
歴史上の偉人トーマス・エジソンも、ワタシみたいな言葉を残しています。
- 「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことである」
- 「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」
挑戦して転んだ娘が、自分の力で立ち上がるまで見守る。それがパパの役割だと思います。
そして起き上がったら、沢山の愛情で抱きしめます。すり傷がどんなに痛くてもパパの愛情で治します。だからたくさん、転んでほしい。
パパの役目は、挑戦を後押しし、失敗しても大丈夫だと伝えることです。娘が転ぶたびに「大丈夫だよ」と微笑みかけ、彼女自身が立ち上がる力を信じてあげる。
それが、彼女の挑戦する心を育てることにつながると思っています。
娘たちには、失敗を恐れず、自分の本当に歩みたい道を進んでほしい。
そして、その道中での奮闘記を、いつか聞かせてもらえる日を楽しみにしています。
娘たちが自立するまでの10年、あるいはそれ以上の年月の中で、世界は大きく変化するかもしれません。しかし、挑戦する力は、どんな時代でも必ず役立つ……はずです!
親として、子どもの自立には寂しさもありますが、それ以上に頼もしさを感じられるものです。そんな日を夢見て、パパは今日も娘たちに少しだけ転ぶ経験をさせながら、見守り続けています!