はじめに:忙しい毎日の中で考えること
朝7時に家を出発し、残業している先輩方に脇目もふらず定時退社で職場を後にする。そこから長女の週5、次女の週2の習い事の送迎に、夕飯の準備で妻がバタバタです。パパも頑張っています!
夕飯を食べ終わる頃には、ようやく時計は19時。ここで一息ついて、ゴロンと寝転び、ゲームや好きなNBAの動画を楽しみたい気持ちが湧いてくるのですが……。
でも、ここでワタシには“あるルール”があります。
それは 「娘が寝るまでの時間は娘優先」 とすること!
娘から「遊ぼう」と声をかけられたら、基本的に断りません。もしお誘いがなかったら、その時間は自由に過ごせますが、ありがたいことに毎日のように「遊ぼう」とお誘いを頂いています。
今回のテーマは、 「パパが子どもとたくさんの時間を過ごすことで、どんな刺激を与えられるのか?」
そんな視点からお話ししていきます!
子どもと向き合う時間の大切さ
毎日、娘と遊んでいるとはいえ、その時間は少しずつ減ってきています。
ワタシが妻と再婚したのは長女が3歳の時、まだ子供になれないワタシと永遠に遊んでくれた長女。アンパンマンのパズルや積み木をエンドレスで一緒に遊んだあの日々――本当に永遠に続くかのように感じていました。
そんな長女も今や9歳。成長とともに遊ぶ時間は減り、習い事や友だちとの予定が優先される日々です。むしろ、今は長女のほうが忙しいくらい。だからこそ、最近は6歳次女と遊ぶ時間が中心になっています。でも、次女だってあと数年もすれば、きっと「パパと遊ぶより、他のこと」を優先するようになるでしょう。
子どもの成長は、親としての寂しさと嬉しさが入り混じる、なんとも言えないものです。でも、だからこそ「今」という時間がとても貴重です。この一瞬を無駄にしないよう、娘たちと向き合う時間を大切にしたい――そう強く意識しています。
遊びに込める想い:アナログが生む親子の時間
今の時代、スマホやSwitch、動画配信サービスで娯楽が無限に広がり、我が家もお世話になっています。でも、デジタルの良さを享受する一方で、「アナログ遊び」も子どもたちにさまざまな刺激を与える大切な手段だと考えています。だからこそ、我が家のリビングにはちょっとした遊びの道具があふれています。
- 運動系(トランポリン、縄跳び、ボール):リビングの中でも自由に運動できる環境を用意しています。娘たちはバスケットボールを習っているので、家の中でドリブルやシュート練習をすることも。リビングですが、「何かが壊れなければOK」と言いう感じで、体を動かす楽しさを思い切り味わっています。
- アナログゲーム(トランプ、オセロ、ジェンガ、人生ゲーム):集中力や思考力が鍛えられるアナログゲームは、デジタルよりも直接的な刺激を与えるように感じます。たとえば、人生ゲームを通じてお金の計算や職業について自然に学ぶことも。楽しく遊びながら成長できる点が魅力です。
- 電子ピアノ:最初はリビングの飾りだったピアノですが、子どもたちが興味を示し始めたので楽譜を置いてみたところ、今では好きな曲を練習するようになりました。音楽を通じて自由に自己表現する姿を見られるのは、親としても嬉しいものです。
- ポケモンカード:カードゲームは、知育として最高のツールだと思っています。ルールを覚え、戦略を練り、状況を把握しながら楽しく頭を使える遊びです。最初は全然できませんでしたが、今では真剣勝負でもいい勝負になることも。お金をかけず、基本的なデッキセットだけで楽しめるのもポイントです。
ワガ家の実例:日常の中のアナログ遊び
では、実際に我が家ではどんな風に子どもたちが過ごしているかをご紹介します。
- 長女の場合:最近はピアノに夢中で、よく弾いています。それが一段落すると、次女に交代してピアノから離れ、次は絵を描き始めます。長女は割と、一つのことを始めたらやり続けます。あとは折り紙をしたり、まれに…バスケの練習をしています。
- 次女の場合:一方、次女はコロコロと遊びが変わります。トランポリンで跳ねたかと思えばピアノに向かい、さらにごっこ遊びを始めたりと自由奔放。でも次女が始めた遊びに長女が興味を持ち、一緒に遊び始め、最後にはケンカに発展する……なんて日常も、我が家ではよくある光景です。
パパが相手にされない日もあるけれど
娘たちが自由に遊ぶ日は、意外とパパの出番が少ないこともあります。「遊んで!」と誘われて親子で一緒に遊ぶ日もあれば、どちらかの娘と1対1で遊ぶ日、そして時にはパパが全然相手にされない日も。でも、そんな日も決して無駄ではありません。
娘たちが遊ぶ姿を眺めているだけでも、それはそれで幸せな時間です。ときどき娘から「何描いてほしい?」「今から弾く曲、聴いてて!」と声をかけられることもあり、直接一緒に遊んでいなくても、同じ空間で共有する時間は親子の絆を深める大切なひとときだと感じます。
遊びに付き合う理由:断らない覚悟
ワタシの父は、あまり家にいない人でした。恐らく、1年に帰ってくるのは2、3回ほど。子どもの頃は特に気にしていませんでしたが、今振り返ると、父はただの遊び人だったんだなと(笑)。まぁ、この話は置いておきましょう。
そんな父がたまに帰ってきて、一緒に遊んでくれたときのこと――ワタシにとってそれは、とても嬉しい思い出として残っています。その経験が、今のワタシの考え方のひとつの原点になっているのかもしれません。
もうひとつ大きな理由があります。それは、ワタシが「再婚でパパになった」ということ。多くの人は、子どもの成長とともにパパとしても少しずつ成長していきます。でもワタシの場合、再婚でいきなり3歳の娘のパパになりました。いわば、「パパ1年生」ではなく、「パパ3年生」からのスタートです。
周りのパパたちが積み上げてきた3年間の経験は、ワタシにはありません。でも、それを理由に「未熟なままでいい」とは思いませんでした。むしろ、その分を埋める覚悟で向き合わなければならない。そんな想いから、ワタシは「娘の遊びの誘いは断らない」と心に決めたのです。
これがワタシの「パパとしての覚悟」。娘たちと遊ぶ時間は、ただ楽しいだけではなく、父親としての自分を少しずつ育ててくれる、大切な時間でもあるのです。
親子の時間は、かけがえのない宝物
日々の忙しさに追われていると、意識しない限り、子どもと過ごす時間を取るのは難しいかもしれません。特に、働くパパにとってはなおさらだと思います。ワタシ自身、父との思い出はほとんどありません。でも、たまに父が帰ってきて一緒に遊んでくれたときの記憶は、今でも心に残っています。
あんなに少しの時間でも、子どもは覚えている――それが親子の時間の特別さだと思います。
もちろん、生活のために仕事をすることは大切です。家族を支えるためにやるべきことはたくさんあります。でも、子どもと遊ぶことは、目に見える形で生活の助けになるわけではありません。でも、人生の最後のとき、お金や仕事の実績は必要ないのではないでしょうか。きっと、そのときに大切なのは、家族との思い出――そんな気がしています。
だから、ワタシは「思い出長者」として人生を終えたいと思っています。お金やモノでは買えない、大切な思い出をたくさん残して。
子どもとの時間は、人生全体で見れば本当に短いものです。ワタシの長女はもう9歳。あと数年もすれば、きっとパパを相手にしてくれなくなるでしょう。だからこそ、この一瞬一瞬がとても貴重だと感じています。娘たちと過ごす時間は、人生の中で最も尊い時間のひとつ。
この記事を読んでくれたみなさんも、ぜひこのかけがえのない時間を意識し、大切に過ごしてほしいと思います。