『パパは何も知らないし出来ない』パパの子育てシリーズ7

はじめに

昔、エリートサラリーマンが「頼れない上司がいたおかげで、自分がしっかりしようと思った」という話を聞き

その言葉に感銘を受けたワタシは、この考え方を育児にも応用しています。

例えば、娘に「今日の習い事は何時から?」と聞かれたとき、ワタシは「そんなの知らないよー」と答えます。

だが送迎はします!ただ時間と場所は知らない…事にしています。

パパがポンコツであることで、娘たちには「私がしっかりしないと」と思ってほしいのです。

この信念のもと、日々の子育てを楽しんでいます!

パパのポンコツエピソード

習い事でのやり取り

娘たちの習い事は基本的に時間や場所が決まっていますが、時々変更があります。

ママはそれを完璧に把握しているので、娘たちは安心して通えます。だが問題はパパです!

「今日は何時から?どこ?」と娘に聞くと、「いつもと一緒だよ」と返されることもあれば、

「えっ!?知らないの?」と焦られることも。

それでもワタシは「カレンダー見たら?」とか「とりあえずいつもと同じ時間に行こう」と適当なことしか言いません。

ここで娘が自分で解決できれば成功です。

しかし、ママに確認する流れになってしまうと問題発生です。

ママは「パパに教えておいたのに」と怒るでしょう。

ですが、ここで方向性を変えるわけにはいきません。

「知らない」を貫くことが娘の自立を促すための大切なプロセスだからです。

そして後でママにもちゃんと叱られます。これも娘の為なので致し方ありません。

自分で考える力を育むために

現代は自己管理能力が求められる時代です。

だからこそ、親がすべてを管理するのではなく、子ども自身にスケジュールや準備を任せることが大切だと考えています。

ワガ家では、「完璧なママ」「ポンコツなパパ」の役割分担で、子どもたちの成長を支えています。

ママが完璧に管理してインプットを与え、パパはポンコツぶりを発揮してアウトプットの場を提供。

このバランスが、娘たちの「自分で考える力」を伸ばしている…ハズです。

ワタシ流「知らないフリ」

知らないフリを実践する上で、いくつか意識しているポイントがあります。

  1. 答えをすぐに言わない
    子どもが自分で考える時間を確保するため、あえて即答しません。
  2. サポートは全力で、判断は子どもに任せる
    困ったときはヒントを与えつつ、解決までのプロセスは子どもに委ねます。
  3. 本当に知らないこともある
    ときにはワタシでも本当にわからないことがあり、それも自然に受け入れます。

本当に知らないことも多々あります。でもそれで良いと思っています。

時には、他の人に迷惑が掛からないなら、この事が原因で予定に間に合わなくても良いとすら思っています。

予定通りにスケジュールをこなすのは、大変なんです。

知らないパパだからこそ育つ力

子供達の成長を見守る中で、親が一歩引くことの大切さを実感しています。

時に妻からは引き過ぎだと注意される事もありますが「教えすぎない育児」で、

子どもたちが自分の力で未来を切り開けるようサポートしていきたいと思っています。

次女に対しては『3+3=5』と簡単な計算問題をわざと間違えたりします。

そしてパパは『間違っていない』と言い張り、次女が指で数えながら必死に正解を教えようとする姿を見て、

成長を感じています。

さいごに

ポンコツパパであることは、子どもたちの成長にとって決して悪いことではありません。

むしろ、知らないフリをすることで子どもが考え、行動する力を伸ばす手助けができるのです。

と、それっぽいことをいろいろ書いてきましたが、実はワタシ、ただ本当に娘のスケジュールを把握していないだけのポンコツパパです(笑)。

そんな自分でも、娘とのやりとりの中で「むしろこれでいいんじゃないか?」と気づき、ポジティブに捉えられるようになりました。

先日も、長女の試合を観戦してる時のことです。

周りの保護者の方の応援の熱が高いなと感じたので、妻に『今日って練習試合だよね?』

と尋ねたところ、『違うよ!勝った方が県大会出場だよ!』こんな感じです。

これからも「知らないフリ」を武器に娘たちの成長を支えつつ、一緒に失敗したり笑い合ったりしながら、

楽しく子育てを続けていきたいと思います。