はじめに
昔、エリートサラリーマンが「頼れない上司がいたおかげで、自分がしっかりしようと思った」という話を聞き
その言葉に感銘を受けたワタシは、この考え方を育児にも応用しています。
例えば、娘に「今日の習い事は何時から?」と聞かれたとき、ワタシは「そんなの知らないよー」と答えます。
だが送迎はします!ただ時間と場所は知らない…事にしています。
パパがポンコツであることで、娘たちには「私がしっかりしないと」と思ってほしいのです。
この信念のもと、日々の子育てを楽しんでいます!
パパのポンコツエピソード
習い事でのやり取り
娘たちの習い事は基本的に時間や場所が決まっていますが、時々変更があります。
ママはそれを完璧に把握しているので、娘たちは安心して通えます。だが問題はパパです!
「今日は何時から?どこ?」と娘に聞くと、「いつもと一緒だよ」と返されることもあれば、
「えっ!?知らないの?」と焦られることも。
それでもワタシは「カレンダー見たら?」とか「とりあえずいつもと同じ時間に行こう」と適当なことしか言いません。
ここで娘が自分で解決できれば成功です。
しかし、ママに確認する流れになってしまうと問題発生です。
ママは「パパに教えておいたのに」と怒るでしょう。
ですが、ここで方向性を変えるわけにはいきません。
「知らない」を貫くことが娘の自立を促すための大切なプロセスだからです。
そして後でママにもちゃんと叱られます。これも娘の為なので致し方ありません。
自分で考える力を育むために
現代は自己管理能力が求められる時代です。
だからこそ、親がすべてを管理するのではなく、子ども自身にスケジュールや準備を任せることが大切だと考えています。
ワガ家では、「完璧なママ」と「ポンコツなパパ」の役割分担で、子どもたちの成長を支えています。
ママが完璧に管理してインプットを与え、パパはポンコツぶりを発揮してアウトプットの場を提供。
このバランスが、娘たちの「自分で考える力」を伸ばしている…ハズです。
ワタシ流「知らないフリ」
知らないフリを実践する上で、いくつか意識しているポイントがあります。
- 答えをすぐに言わない
子どもが自分で考える時間を確保するため、あえて即答しません。 - サポートは全力で、判断は子どもに任せる
困ったときはヒントを与えつつ、解決までのプロセスは子どもに委ねます。 - 本当に知らないこともある
ときにはワタシでも本当にわからないことがあり、それも自然に受け入れます。
本当に知らないことも多々あります。でもそれで良いと思っています。
時には、他の人に迷惑が掛からないなら、この事が原因で予定に間に合わなくても良いとすら思っています。
予定通りにスケジュールをこなすのは、大変なんです。
知らないパパだからこそ育つ力
子供達の成長を見守る中で、親が一歩引くことの大切さを実感しています。
時に妻からは引き過ぎだと注意される事もありますが「教えすぎない育児」で、
子どもたちが自分の力で未来を切り開けるようサポートしていきたいと思っています。
次女に対しては『3+3=5』と簡単な計算問題をわざと間違えたりします。
そしてパパは『間違っていない』と言い張り、次女が指で数えながら必死に正解を教えようとする姿を見て、
成長を感じています。
さいごに
ポンコツパパであることは、子どもたちの成長にとって決して悪いことではありません。
むしろ、知らないフリをすることで子どもが考え、行動する力を伸ばす手助けができるのです。
と、それっぽいことをいろいろ書いてきましたが、実はワタシ、ただ本当に娘のスケジュールを把握していないだけのポンコツパパです(笑)。
そんな自分でも、娘とのやりとりの中で「むしろこれでいいんじゃないか?」と気づき、ポジティブに捉えられるようになりました。
先日も、長女の試合を観戦してる時のことです。
周りの保護者の方の応援の熱が高いなと感じたので、妻に『今日って練習試合だよね?』
と尋ねたところ、『違うよ!勝った方が県大会出場だよ!』こんな感じです。
これからも「知らないフリ」を武器に娘たちの成長を支えつつ、一緒に失敗したり笑い合ったりしながら、
楽しく子育てを続けていきたいと思います。