ワタシは何かを決める時や、判断に困っても、人に相談はしません。参考くらいにはさせてもらいますが、ほとんど聞きません。それはコミュ障であるのと、判断すべき事を自分以上に真剣に考えている人はいないと思っているからです。だからこそ、自分で決めたことには責任を持ち、たとえ間違っていても「自分で決めたんだからなんとかする!」という気持ちで乗り切ります。ただし、自分がまったく知識のないジャンルの場合は、人に聞いて学んだ上で判断するようにしています。なのでなんでも自分で決められて楽です!
このような「自分で考える力」を、娘たちにも育んでほしいと思っています。そのため、娘たちにもこの力を身につけてほしいので、考えさせる機会を意識的に与えています。
娘たちが自分で考えられるよう、日常会話の中で選択肢を提示することを意識しています。例えば、『朝ごはんは何が良い?』『今日はどこへ行きたい?』など日常のちょっとした事です。これらは、親が決めてしまえばスムーズに進む話ですが、娘たちに選択肢を与え、可能であれば希望を尊重します。もし叶えられない場合は、その理由を説明して断ります。たとえ「勝手に朝ごはんが出てくる」ほうが効率的でも、日々の積み重ねが将来に役立つ力になってくれたら良いなと思っています。
皆さんはお子さんにどんな場面で考える機会を与えていますか?
親が決める
- メリット:親が決めることで、スムーズに物事が進み、忙しい朝でも効率的に対応できます。また、親の経験から最適な選択が可能で、子どもの負担や迷いを軽減できます。さらに、家庭の価値観やルールを自然に伝える機会にもなります。
- デメリット:親が全て決めると、子どもが受け身になり、自分で考えたり意見を言う機会が減ります。また、新しい発想や柔軟な思考が育ちにくく、「自分で選んだ」という実感が得られないため、自己効力感や自己肯定感が低下する恐れがあります。
子供に考えさせる
- メリット:自分で決める経験を積むことで、将来の大きな決断に必要な力が育ちます。さらに、選択の結果に責任を持つことで責任感が芽生え、成功や失敗の経験が成長の糧になります。また、自分の希望を伝えたり交渉する中でコミュニケーション能力が向上し、問題に直面したときに解決策を考える力も磨かれます。
- デメリット:子どもに考えさせると時間がかかり、親が選択を説明したり調整する手間が増える場合があります。また、子どもの選択が非効率だったり、選択肢が多すぎて迷い疲れてしまうこともあり、負担になる可能性があります。
親が決める利点と子どもに考えさせる重要性のバランス
短期的には親が決めるほうが効率的ですが、長期的な視点では、子どもに考えさせることが成長につながります。そのため、状況や子どもの年齢に応じて柔軟に対応することが大切です。忙しい時は親が判断し、余裕がある時は子どもに選択肢を与える――そんなバランスを取りながら、少しずつ選択の幅を広げていくことで、子どもの自立心を育むことができます。
食事
まずは朝ごはんです。毎朝、娘たちに「何が食べたい?」と聞き、可能な範囲でその希望に応えます。もし作れない場合は、「それはないから、別なものにしてね」と理由を説明します。こうすることで、娘たちは自分の希望がどこまで実現可能かを学ぶ機会になります。
お昼についても同様で、外出先では「どのお店に行きたい?」と聞くと、娘たちからは「マック」「コストコ」「回転寿司」などのリクエストがよく出ます。ここでも、「マックは遠いけど、それでもいい?」「寿司は混んでいそうだけどどうする?」と、選択肢のメリットとデメリットを一緒に考える時間を作ります。
休日の予定
月に一度くらいは、家族全員がそろう貴重な休日があります。そんな日は娘たちに「今日は何がしたい?」と聞き、希望を聞きながら計画を立てます。例えば、「ショッピングモールで遊びたい」「公園でお弁当を食べたい」といったリクエストをもとに、「どちらが天候に合うか」なども考えさせます。
一方で、パパと次女の2人だけの日もよくあります。次女には「今日は何をしたい?」と聞き、希望に応じて行動します。たとえば、「おばあちゃん家に行きたい」と言われたら、次女自身におばあちゃんに電話してアポを取ってもらいます。次女が電話をしない限り、パパが代わりに電話をかけることはありません。これは、次女が自分の希望に責任を持ち、自ら行動する力を育てるためです。初めは緊張し、電話をしない日もありましたが、今ではしっかり自分で話せるようになりました。
また、「公園で自転車に乗りたい」と言われた場合は、「午前中はパパの買い出しに付き合って、午後は次女の時間にするよ」と交渉します。こうしたやり取りを通じて、次女は責任や交渉の大切さを学んでいます。
就寝時間
次女はまだ親が就寝時間を決めていますが、長女にはある程度の決定権を持たせています。基本は21時ですが、その日の予定や体調に応じて長女が「今日は21時半に寝る」と決めることもあります。ただし、決めた時間を守るのが条件です。もし約束を破った場合、ワタシが怒ることはなく、「信頼が損なわれる」と伝えます。このルールを通じて、長女は自分の行動に責任を持つことを学んでいます。
着ていく服も毎朝、娘達は自分で考えています。最初は、ママに聞いて選んでいましたが、今はママが天候や気温などのヒントを与え、鏡など見て自分でコーディネートしています。
親がすべてを決めるのは簡単で効率的ですが、子どもが自分で考え、選び、その結果に責任を持つ機会を与えることは、成長にとって非常に重要です。日々の小さな選択の積み重ねが、将来の大きな決断力に繋がります。親として、そんな力を育むサポートを続けていきたいと思います。
現代は情報が溢れる時代です。調べれば何でも分かる一方で、その膨大な情報を取捨選択し、正しく活用する力が求められます。また、苦しい状況や余裕がない場面でも、「考える力」があればきっと道を切り拓けるはずです。だからこそ、この力を育てることはとても大切だと感じています。なので、時には娘からウザがれる事もありますが…これからもいろいろ考える機会を与えていきます。